「難易度」と「経験値」(追記あり)
こんばんは。¡Buenas noches!
今回はツイッタータイムラインでふと見かけたことをば。
「難易度」に違和感
「難易度が高い・低い」ってどっちだかわからないよね。ということに今気づいた。なので、難易度が難。
— 谷山浩子 (@taniyama_) 2021年2月20日
「難易度」ってゲーマー(デジタルゲーム愛好家)としては全然違和感のない言葉なんだけど…
で、このツイートのリプで載せていた画像の中にこちらの記事のスクリーンショットがあったんだわ。
https://www.tv-asahi.co.jp/announcer/nihongo/genba/01.html
テレビ朝日のアナウンサーがゴルフ中継で用いられた「難易度」という言葉についてふと疑問に思った、という話。
一部を引用。
「難易度が高い」とは「難しい」という意味です。
だったら「難度が高い」もしくは「高難度」が正しいはずです。
しかも、「易」の意味がほとんど反映されていません。
リンク先にあるように、ゴルフなどのスポーツ界隈では「難度」が正しいのでしょうね。
でもデジタルゲームであればほとんど違和感がないのよね。
実際このツイートを取り上げた方がこんな風にツイートしている。
言われてみれば……HARDとかNORMALとかEASYとか?(ゲーム的理解) https://t.co/g6almrZBQu
— おがたけ(可愛い)@埼玉県東松山市のこもりびと (@ogatakehikky) 2021年2月22日
デジタルゲームにおいては「難易度」は「自分で調整ができるもの」である。
難しくすることはもちろん、易しくすることもできる。*1
だから「難易度」という言葉が使われているのだと思う。
スポーツの場合は「難しいものに挑まなければ勝てない」から「難易度」という言葉に違和感を抱くのだろう。
そう考えると、「難易度」という言葉は、
デジタルゲーム界隈の専門用語がそれ以外の場面でも使われるようになった
もののように思う。
「経験値」も使われますね
さて、「難易度」以外にも「デジタルゲーム界隈の専門用語がそれ以外の場面でも使われる」ようになった例として、
「経験値」
というのがありますね。
もともとはRPGにおいて、「プレイヤーキャラが(主に戦闘において)経験したものごと」を数値化したものとしてもっぱらデジタルゲーム界隈でしか用いられなかった。
しかし近年はこれも一般的に用いられている。
「しんぶん赤旗日曜版」最新号(2月21日)の「都並敏史 熱血アタック」という記事で用いられた例を紹介・引用する。
吉田*2と冨安*3の両選手がイタリアで経験値を日々あげていることで、日本代表の最終守備ラインは盤石です。この2人が突出しているのに対し、控えの力量が劣るのが気になります。
(太字・大文字強調は引用者)
この例でも、「経験値」ではなく「経験」という言葉のほうがふさわしいのではないか、と思う人が(デジタルゲームを嗜まない人を中心に)いるかもしれない。
「ゲーム」用語が一般にも用いられた例は多い
さて、「難易度」と「経験値」について思うのは、「ゲーム=テーブルゲームやカードゲームなど」の用語が一般にも用いられた例は多いんだよなあ、ということ。
このように考えると「難易度」「経験値」もこれらと同様なのだろうと思う。
それじゃまた。
追伸
「経験値」という言葉について面白い記事を発見した。ここに紹介する。