引退したアスリートにこそ、ジョブコーチが必要だ。
こんにちは。
今台風9号が東日本を直撃しているようですが、こちら西日本は猛暑の真っただ中やでえ。
37、38℃はもはや当たり前やでえ。
(今回も長くなるので折りたたみます)
さて、リオデジャネイロオリンピックが終了した。
ようやくNHKも正常の番組編成に戻る…と思いきやパラリンピックもあるんだよなあ。
さて、オリンピック始め、国際的な舞台で活躍したアスリートも、いずれ引退する。
引退した後、各種メディアでの解説者や、テレビタレントなどに転身するならいざ知らず、ほとんどのアスリートは会社員など労働者になるだろう。
しかし、そのアスリートたちは「世間知らず」であることが多い。
幼いころから「スポーツサイボーグ」として育てられたため、「社会で生きていくための常識力」が著しく欠けてしまっている。
この間紹介した「闇バクチでウン千万円すったバドミントンのトップ選手」なんかその例だろう。
こうした人間たちが何のサポートもないままに社会に出る(労働者になる)とどうなるか。
…
社会不適応の症状を引き起こすだろう。
まず、職場に定着することがとてもできない。
また、伴侶や子がいる人の場合、DV(ドメスティック・バイオレンス)を引き起こす可能性もある。
その他、金がらみ、人間がらみの事件が後を絶たない。
中でも悲惨だったのは、元日本代表のあるプロサッカー選手のケースだ。
ここ数年の彼は各球団から戦力外通告を受けまくり、相当荒れていた。
妻子に対しても暴力を振るい、ついには離婚した。*1
そして、自動車事故で死亡…。
本当に、痛々しい。
何とかならなかったのだろうか。
そこで提案。
こうした元アスリートたちにこそ、「ジョブコーチ」が必要なのではないかと思うのだ。
「ジョブコーチ」とは、職場への適応を支援する専門員のことである。
詳しくはこちらをどうぞ。
私自身本当にお世話になった制度であり、弊ブログでも(あるHIKIKOMORI当事者への提言として)以前に取り上げている。
現在、「ジョブコーチ」は各種障がい者のための制度とされている。
しかし、私は社会不適応状態にある者、そして元アスリートたちにこそ必要だと思っている。
ジョブコーチというのは「代理人」である。
ほら、プロスポーツの世界でよく「代理人」というのがいるでしょう。
アスリートに成り代わって、各種契約やメディアへの対応などをしてくれる専門家。
ジョブコーチも同じだ。
当事者に成り代わり、職場環境に適応するための手はずを整えてくれる。
仕事を進めるためのアドバイスはもちろん、上司や同僚にたいしても「職場での理解・配慮」を促してくれる。
先ほどのプロサッカー選手も、こういう制度があれば、あんなに荒れることもなかったのではないか。
「ジョブコーチのアスリート版」。
スポーツ庁あたりが主導して制度を作るべきだと思う。
アスリートたちが尊敬される存在であり続けるために。
それではまた。
(追伸)
NHKがオリンピックを振り返るニュースでさらっと恐ろしいことを言っている。
そのことを取り上げたツイートを紹介する。
NHKおはよう日本が今朝解説した「五輪開催5つのメリット」。「①国威発揚」「②国際的存在感」…。五輪憲章の説く「オリンピズムの根本原則」平和、人権、差別撤廃は…もはや眼中にない「民族の祭典」。 pic.twitter.com/rBJUWm6gWp
— 小張 學 (@manauwf) 2016年8月20日
その前に第三次世界大戦で東京オリンピック2020はパーになるんじゃないかと思っている。
*1:その際、子供のためと思って離婚を渋っていた妻に、子供たちが「自分たちのことは心配しなくていいから、離婚してもいいよ」と励ましたそうだ。相当目に余る事態だったと思われる。