ぶた猫ぶーにゃんのゲーム&趣味日和

私、ぶた猫ぶーにゃんのゲーム、趣味をつづった日記です。最近は「リングフィットアドベンチャー」「NHK」が中心です。

感動ポルノと憎悪ポルノ。

おはようございます。

この間放送した「バリバラ」のことでもう少し深く考えます。

sgtyamabuunyan.hatenablog.com

また重いテーマなので折りたたみます。ゲーム関連記事を期待している方本当にごめんなさい。

 同番組内で重要なキーワードとして取り上げられた「感動ポルノ」

この発言をした人物は、その定義を「自分の人生は最悪だけど下には下がいる。彼らよりマシ」と留飲を下げることとしている。
「自分より不幸とされる人間も頑張っているのだからおまえも頑張れ」と人に説教することなども含まれているんだろうなあ。

さて、「下には下がいる。彼らよりマシ」という形。
「感動ポルノ」とは別の形で見たことはないだろうか。

かつて「働いたら負けかなと思っている」と言って「なんだこいつ、ふざけるんじゃねえ」と怒りを掻き立てさせ、この放送をした番組の司会者に「殺してやりたいと思った方々、私が代わりに殺してあげますよ」と発言させた、「公認されない社会的弱者」の代表「NEET

私はこれを「憎悪ポルノ」と名付けたい。

この前の記事で「感動ポルノ」の「被写体」は「公認された社会的弱者」と触れたが、「憎悪ポルノ」の「被写体」は「公認されない社会的弱者」が用いられる。
「HIKIKOMORI」「NEET」「女性に依存するヒモ」そして最近話題になった「相対的貧困の当事者*1」。
こういうのが各種メディアに出てくると、主にネット上で「炎上」を引き起こし、「こんな甘ったれには『社会的制裁』が必要だ」「こんな人間にはなってはいけないなあ」と喧伝するわけですね。

私の知っている憎悪ポルノの対象者。

ここで、おそらく「憎悪ポルノ」の対象にされそうな、私の知っている人を紹介したい。

名前は「諸星ノア」。HIKIKOMORI当事者だ。

彼は著書も出している。

私はかつてこの本を図書館で借りて読んだが、父親の「毒親」ぶりが自分のそれと同じでびっくりした。
特に「相田みつを責め」には苦笑してしまった。*2

私はこの本の感想を出版社に送った。
そして著者本人から返信のはがきが送られてきた。*3

その後も私は彼と当時珍しかったSNSサイト「ひきこもり村」などでいろいろ交流した。

彼にブログ開設を勧めたのも私だ。

そのブログであるが、今見たら「憎悪ポルノ」の対象にされるであろう代物なのである。

なにせ、「性行為・性的虐待ビデオ」の女優のイベントに行ってきた、などという記事が多いんだからね*4
間違いなく反感を買うだろう。

私自身も、彼とコメント欄で口論し、絶縁した。

話が長くなりましたが…

メディアにはびこる「感動ポルノ」「憎悪ポルノ」コンテンツの問題は、結局は「公認・非公認問わず社会的弱者を下に見ている」という問題である。
「公認された社会的弱者」「公認されない社会的弱者」ともども不幸にしかしない。

こう締めて、筆をおく。

それではまた。

*1:最低限の衣食住は賄えるものの、進学や趣味・余暇にお金が回せないといった形。

*2:居間やトイレなどに相田みつをの格言が書かれたポスターなどを貼り付けて見せつける。いまなら「松岡修造責め」になるのだろうか。

*3:つまり彼は私の本名を知っているということだ。

*4:ちなみにその前は「児童ポルノすれすれコンテンツ」のことを記事にしていた。