ぶた猫ぶーにゃんのゲーム&趣味日和

私、ぶた猫ぶーにゃんのゲーム、趣味をつづった日記です。最近は「リングフィットアドベンチャー」「NHK」が中心です。

たばこと日本式PtWゲームの共通点。

こんばんは。

昨日に続いて、世界禁煙デーがらみの記事を綴る。

 昨日の記事で、日本はたばこに関する規制が非常に甘すぎると綴った。

たばこだけではない。

パチンコなどのギャンブルに近い存在や、酒類、一部医薬品など、いわゆる「依存症」を引き起こす存在への規制が本当に甘すぎる。
肉体的・経済的破滅を引き起こすほどの社会問題であるにもかかわらず。*1

そしてこの「依存症を引き起こす存在」に、日本式PtWゲーム*2も加わりつつある。

で、世界禁煙デーにちなみ、「たばこと日本式PtWゲームの共通点」をリストアップしてみようと思う。

健康・消費者保護の観点からの健全化よりも、企業利益が優先される。

昨日の記事で、日本のたばこ関連事業は財務省が取り仕切っていると綴った。
財務省は税収確保が仕事である。
そして、財務省が他の各省庁よりも上の存在であることも関係し、厚生労働省消費者庁などはたばこ規制に及び腰だ。
税収確保が健康・消費者保護よりも優先されている例といえる。

日本式PtWゲームも、市場の発展・消費者保護を目的とした健全化よりも、「とにかくガチャやくじの類を引かせまくってもうけてやる」という考えが優先されてしまっている。
各種業界団体が作成した健全化のためのガイドラインも、抜け道を作って形骸化していることは「パズドラ」の「うちの課金ガチャから出るものはすべて業界団体基準に基づく高級品だ」と強弁するようなケースからも明らかだ。

批判したり、法規制を求めようとすると、「擁護者」がゾンビのように湧いて出てくる。

これも両方で見られるケースだ。

たばこの場合、90年代末から2000年代初頭にかけておこなわれた「たばこ病訴訟」において、「原告は自己責任」「たばこの法的規制が進んだら他の商品も規制される。まるでファシズム国家か北朝鮮*3のような社会になってしまう*4」などと、「たばこ好き」当事者はもちろんのこと、「自分はたばこ嫌いだが、たばこ好きを追い詰めるような法規制などには反対」というような、妙な同情心を寄せる人権派・リベラル系の学者やジャーナリストなどが擁護派に回った。
結果、おおむねたばこ好きたちを安堵させる内容の判決が下され、わが国は21世紀が10年以上過ぎた現在もヤニ臭いままである。

日本式PtWゲームの場合。
これは私自身、経験がある。
戦国IXA」において、「課金くじのレア度別提供確率が明記されていないのに、よく課金くじの類が引けますわねえ…」とツイッターで綴った。
しばらくすると、「戦国IXAの各種くじは『ゲームバランスのために確率はある程度いじっている』と書かれているんだから確率を明記したらそれこそ詐欺でしょう」などと、妙な擁護論をいただいた。

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そして、日本式PtWゲームに対する「たばこ病訴訟」というべき、大掛かりな集団訴訟が各所・各作品で展開されつつあるが、ここでも妙な擁護論が湧いて出てくる。
「確率明記なんてしたって、それが正しいと証明できる手段なんてないだろ」「ガチャった奴の自己責任だろ」「お詫びチケットなどいろいろ補てんしてくれてるんだからいちゃもんつけるな」「PtWゲームは金を払ってなんぼ。おまえらはログインボーナスなどからの課金ポイントでしかガチャ引いていない無課金なんだろ」etcetc…

少なくとも、私は弊ブログで口を酸っぱくして主張しているが、日本式PtWゲームにおける「くじ・ガチャ」関連は本当に透明化を進めてほしいと思っている。
無論、近々おこなわれるだろう集団訴訟も応援する。

最後に。

こうしてみていると、たばこだけではなく、わが国では消費者保護・健康保護的な政策・規制が本当にガバガバだなあとつくづく思う。

おおっと、昨日本日と、かなり社会評論的な記事になってしまった。
ゲームと趣味のブログなのに。

なお、本日から6月6日までは「禁煙週間」ですよ。
その間に「虫歯予防デー」もありますし。
「口腔衛生」をもっと考えるきっかけにしたいですね。

それではまた。

*1:たばこの依存症なんて破滅的な問題ではないだろうって?肉体も家財もヤニ臭くなるし、なによりたばこ病で多額の医療費が必要になるだろう?

*2:いわゆる「ソーシャルゲーム」。「PtW」とはPay to winの略で、「自分のゲームに関する技能にかかわりなく、ひたすらゲーム内アイテムなどに追加課金しまくった者が勝利に近づく」という意味。「P2W」とも表記される。

*3:国家元首金正恩氏は相当なたばこ好きなんだけどなあ…

*4:おそらくマルティン・ニーメラーの詩を連想したんだろうなあ。