私とゲーム・第六回「良質なゲーム情報番組への喝采、あるいはその堕落への落胆」
おはようございます。早朝からセミが鳴いてますわ。
第六回「良質なゲーム情報番組への喝采、あるいはその堕落への落胆」
さて前回は何ともひどいゲーム情報番組の思い出をつづったが、今回は良質なゲーム情報番組について綴りたいと思う。
「ファミっ子大作戦」系列が始まってから数年後、同じテレビ東京系列にて新たなゲーム情報番組がスタートした。
タイトルは「スーパーマリオクラブ」。
スポンサーは任天堂ただ一社。
勿論、各ソフトメーカー(サードパーティ)のソフトも紹介される。
ゲスト出演者がスコアアタックに挑戦するコーナーもあったっけ。
一時期同番組のテーマソングを歌っていた「シャ乱Q」がやけにうまかった記憶がある。
新作ソフト紹介は任天堂の広報担当者*1が直接司会の渡辺徹氏に語る方式で、のちの「ニンテンドーダイレクト」に通ずるものとなっていた。
番組後半はハード*2と新作ソフト獲得を賭けたクイズバトルや女性ゲストへの告白権を賭けたゲームも行われた。
ゲーム情報の面は実に良質であった。
さすがは任天堂一社提供、30分の限られた時間を濃密に駆使して新作や攻略情報を伝えていた。
人気ゲームの続編発売決定の情報も早かった記憶がある。
ここは本当に喝采を送りたい。
ただ、90年代中盤に入り任天堂の天下に陰りが見え始めると、ゲームソフト関連情報よりも、ゲスト出演者とのトークやスタジオでのゲームバトルが中心となっていった。*3
私はテレビ東京宛に「くだらないドタバタ劇はやめてもっとゲーム情報を強化してくれ」と抗議のはがきを送ったがかなわず、番組名も「スーパーマリオクラブ」から「スーパーマリオスタジアム」に改められトークとスタジオバトル路線が強化されてしまった。
私は結局この番組も見るのを辞めた。
その後、同番組は「64マリオスタジアム」「マリオスクール」と番組名を変え、プレイステーション(ソニーコンピュータエンタテインメント)がゲーム業界の天下を任天堂から奪取するとともに姿を消した。
「マリオスクール」には現在声優・ミュージカル俳優として活躍している平野綾氏が当時子役タレントとして出演していたらしい。
次回はそのプレイステーションについて綴るとしよう。