著者が「どや顔」で写真に出る作品を、私は読みたくない。
こんにちは。¡Hola amigos!
さて、読書の秋である。今回はそんな読書に関するエピソードをば。
先日、「百田尚樹」と出版社が「アホなキャンペーン」をして失笑を買った。
私もこのことをツイートしている。
作者がこんなにしゃしゃり出る小説なんて読みたないわ https://t.co/AmKTjTbV0N
— やまもと「ぶた猫可愛い」ぶーにゃん (@yamamotobuunyan) 2019年10月4日
何が一番醜いかって、
著者(作者)自身が前にしゃしゃり出ている
ことなんだよね。
百田氏に限らない。
新聞などの書籍広告を見ると、著者の顔写真がよく載っている。
「証明写真」的なものが多いのだが、中には
- 「どや顔」
- 「何かカッコをつけたポーズ」
で出ていることもある。
小説にも一部あるが、こちらは社会評論系の本、特に「右派論壇」によくみられる。*1
一方で、同じ著述家の中でも、漫画家はあまり顔出しをしないといわれる。
たとえば、「逃げるは恥だが役に立つ」の作者はNHK「あさイチ」出演の際「すりガラスで顔を覆うこと」を要請し、実際その形で出演したという。*2
こういう姿勢が小説家など「著述家」本来の「形」だと思う。
著者自身ではなく、あくまで作品(著作)で勝負する。
著者自身がしゃしゃり出るような作品など、私ははっきり言って読む気が失せる。
なお、この百田氏の新作、序盤部分を無料で読めるのだが、少年のころの思い出を綴っているというのに当時の世相の解説を本文に入れているのが醜かったなあ。*3
そんじゃまた。