やっぱり、「結果を出す」という言葉が使われた当初は違和感があったんだ…
こんばんは。
「結果を出す」という言葉が使われるようになったのは2000年前後だったと思う。
ちょうどシドニーオリンピック2000が開催されていたころのスポーツ界で。
私はこの「結果を出す」という言葉にずっと違和感を持っている。
結果は「出す」のではなく「出る」ものだと思うし、結果というものはなにも「いい結果」だけでなく「悪い結果」もあるのだから。
そこで、「結果を出す 意味」というワードで検索をすると、NHK放送文化研究所のこちらのページが見つかった。
日付には「2002.4.1」とある。
一部引用。
最近スポーツ選手の発言などで「結果が出せてうれしいです」という表現をよく耳にします。
「結果」は原因があって出てくるもので、この選手のように「期待したとおりの結果」「良い結果」を省略した使い方は比較的新しい表現です。
また、結果は「出る」もので「出す」ものではなさそうです。辞書には「結果」〈-する〉とあり、〈-させる〉もありそうですが、「ある行為が終わりになること」を意味しますから、他動詞のように使うのは無理がありそうです。
(太字強調は引用者)
ああ、やっぱり「結果を出す」という言葉が使われだした当初はNHKも違和感を感じていたんだなあ…
また「新しい表現」であるとも指摘している。
あと、このころ同じスポーツ界でよく使われるようになった言葉に、
「リベンジ」
がある。
この言葉、本来は「暴力や虐待を伴った仕返し、復讐」という意味でものすごく物騒なものなんだよね…
「リベンジポルノ」がまさに「本来の意味での」リベンジの用法。
それがスポーツ界においては「以前不本意な結果に終わった試合等で、雪辱を果たす」という意味でつかわれるようになったんだよなあ…
たしか「松坂大輔」氏が流行らせたんだっけ。
あ、いまウィキペディアで調べたら1999年の「流行語大賞」に取り上げられたとある。
面白いよね、言葉って。
それではまた。