NHKの思い出・第六回「コメディーお江戸でござる」
おはようございます。Buenos dias!!
今回はNHKの思い出・第六回。
第六回「コメディーお江戸でござる」
今回は「コメディーお江戸でござる」を綴る。
これも確か私が高校生の時代、90年代後半から始まった番組。
ぶっちゃけ、「時代劇コント」、あるいは「時代劇版『8時だョ!全員集合』*1」とでもいうべき番組なのであるが、あるコーナーがとても面白かった。
故・杉浦日向子氏のツッコミ
コント終了後には出演者同士のトークコーナーがあるのだが、その冒頭には「江戸文化・風俗研究家」の「杉浦日向子」氏によるツッコミが披露された。
要は、「今回のコントで見られたあのシーン、あるいはよく時代劇のテレビドラマ等で見られるあの行為、実際の江戸時代にはなかった」というものである。
いくつか例を挙げる。
- 江戸時代の相撲興行では、観戦すら女人禁制だった。
- 「銭形平次」等で勘違いされているが、「岡っ引き」が持つ十手には房が付いていない。房が付いた十手を持てるのは同心など公職のみであり、岡っ引きはただの「私立探偵兼情報屋」でしかないから。
などなど…
ちなみに杉浦氏はこの番組を機に、一度だけNHKの時代劇作品の時代考証を担当したことがある。*2
天才子役・えなりかずき
コント出演者は「伊東四朗」「桜金造」「由紀さおり」などそうそうたる面々がそろっていたが、その中で丁稚だったりお寺の小僧さんだったり子ども役として存在感を発揮した人がいた。
「えなりかずき」である。
初出演時はまだ小学校低学年だったと記憶している。
そのころにして「売り子の口上」をそらんじるなど天才ぶりを発揮していた。
時代劇コメディーどころか、今は時代劇の新作もNHKしか作らなくなった
「コメディーお江戸でござる」の打ち切り*3から10年以上が経った。
いまや時代劇のテレビドラマすら、地上波の新作はNHKしか作らなくなった。
「クローズアップ現代」でも、「時代劇絶滅の危機」が取り上げられたことがある。
NHKには今後とも、いろんな形で時代劇文化の存続に力を入れてほしいと思う。
うちの両親が好きなジャンルだから…
それでは。